【広報委員会】アジアスタディーツアー報告会 取材
箕高初!!アジアSDGsスタディツアー in ベトナム・カンボジア(2024.3.23~3.30)
7月16日、60,61期生がベトナム・カンボジアの地を訪れた報告会に広報委員として参加させていただきました。生徒たちは現地に暮らす人々との交流を通して、たくさんのことを肌で感じ、心で感じ、学びと未来への課題を胸に刻んで帰ってきました。生徒たちが現地で体験した内容は、
・厳しい現実問題として、貧困・戦争の爪痕(枯葉剤による攻撃の被害他)、歴史(カンボジア大虐殺他)を目の当たりにしたこと。
・水上村と呼ばれている場所では、湖の水を生活用水として使用しているが、この水は生活排水でもあること。
・マイホアエイズホスピス(ベトナム)では、体にウィルスを持っているが、薬を飲んで病気の発症を抑えているため、私たちが偏見を持たずに接すること。
・ツーズー病院平和村では枯葉剤の影響で、身体に障害があり、状況が悪化して寝たきりになる人もいるが現実を受け止めながら勉強に励み、未来に向かって幸せに暮らしているので、こんなポジティブな面もあるという事をみんなに知ってもらいたいこと。
これらのことを生徒たちは語ってくれました。そして、現地の人はみんな温かく、笑顔が絶えずフレンドリーで想像以上にとても魅力的で素敵な国、そして幸せな気分になれる国だと思ったからこそ、「幸せって何ですか、貧しい=不幸ですか、ベトナム・カンボジアへ私たちは何ができるが考え続けたい、溝を埋めることを、簡単に諦めたくない、私たちは微力だが無力ではない。」という熱いメッセージも生徒からありました。
また、今回の報告会では下記にある現地の支援内容も生徒達から教えてもらいました。
・現地に住んでいる子供たちには、文字を読んだり書いたり、母親たちには、子供に対する教育の大切さや食事の栄養バランスの話をしたり、親が子供を養っていける分だけのお金を貯蓄できるようにとJLMMが支援している。例えば移動式屋台貸し出しプロジェクト(仕事を支援)といって、母親が食材や作ったコーヒーを売り、お金にするというような自立できる職業訓練など。
・生活用水(上水下水が同じで病気になる確率が高い)などの浄水プロジェクト(水上村)やトイレの設置にも取り組んでいる。
・“クルクメールボタニカル社”を立ち上げた篠田さん(日本人の女性)が、現地の雇用を支えていること。(持続可能な発展に繋げていきたい)
上記の支援内容を生徒から教えてもらいました。
特に、篠田さんからは生徒たちへ「ハーブやアロマなどの自然や文化伝統があること、サービスを通じて色んな人にそれを知ってもらいたい。もっと開発途上国の現状を日本の若者が自身の目で確かめに行って考えることが大切であり、スタディツアーやそれに似た発展途上国について学ぶ機会の充実を図っていただきたい」
と現地民でなくともできる支援策も教えてくれました。
また、私たちが出来ることとして他に、ODA(政府開発援助)の理解度を深め、促していく方法もあります。
報告会の最後に生徒たちから、現地の方から聞いたお願いの話がありました。
〇寄付をする団体はよく調べてから・・子供を使ってお金を得ている団体あり。
〇カンボジアに旅行に行った際、物乞いをしている子供を見かけてもお金を渡してはいけない。なぜなら、子供たちが路上でお金を貰えるとなったら、子供はそこで働き続ける、大人が子供を利用してお金を稼ぐことに繋がり子供が危険な目に合うから。
遭遇したら無視せずホットラインに連絡するのが正しい対処法です。
以上が報告会の一部の内容です。高校生が誰かの為に今自分に何ができるか悩み、幸せとは何かを突き詰める生徒たちに感動しました。若いってすばらしい!!ありがとうございました。